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絵を描くには その3


その3では「骨格」について2点説明します。

  • 関節で回す
  • 鳥のつばさの骨格の理解

関節で回す

骨格は絵の教室 で教えていると思います。

昔、私は内部の骨格を考えないで、見た目だけで描いていました。


fig.
▲関節で曲がる、それだけで別のポーズに。

見た目だけで描くと、腕が短いとか、首の位置がおかしいとか、そうなりがちです。

しかし、骨格を考えると、最初から正しい位置、正しい長さといった自然なポーズが最初から決まります。

関節で回すだけでいろいろなポーズを考えられます。




fig.
▲手前へ回すにはどうする?

上の方法は、「向かって時計回り」や、「向かって反時計回り」に回す場合です。

では手前の方向へ回すにはどうすれば良いでしょう?



fig.
▲ウルトラマンの登場シーンのように。

こたえは「肩から肘」、「肘から手首」の上下2本の腕は省略して、「一番手前の手のひらだけを大きく描く」です。難しい感じがしますが、「省略すればいい」と思えば簡単かもしれません。



fig.
▲「肘から手首」がグーで隠れた形。
これで後方へ回すを表現。。

上の方法は、前方へ回す場合です。

では、逆に後方へ回す場合はどうすれば…?

実はこれは私は不得意です。教えられません。

左のような絵を作ってみましたが、いまいちうまくいきませんでした。

これは「右腕を後ろに引いてためてる様子」ですがわかるでしょうか。

ちなみに、省略されているのは「肘から手首」の部分です。(こぶしの後ろで、1個の○になっています)




fig.
▲普通の考え方で後方へ回すを表現。腕の各パーツは遠近感を持ち(台形にして)、なおかつパーツどうしが多めに重なっています。

後方へ回す場合を、もう一種類。

思い出しながらこんな感じかな~で描きましたが…失敗気味。

失敗気味ですが、「肩」、「上の腕」、「下の腕」、「手のひら」の各パーツが、互いに多めに重なっているようすを観察してください。

その他の方法としては、自分でこのポーズの写真を撮って、図形を当ててみると解決するかもしれません。

プロの漫画家の方でもこの辺は苦慮しているように見えます。また中には絶妙(上手)に描いている方もいます。

それともそう見ているのは私の勘違いで、プロの方々はこれについて「どうってことない」と思っているのでしょうか。



上記、文中の「多めに重なる」とは…


左の図(腕の簡略図)は重なりが少ないです。対して、右の図はパーツ同士の重なりが多いです。

遠くのパーツは近くのパーツで覆い隠される部分が多くあります。そういう意味です。

関節を後方へ回転させるときは、そのような重なりを意識して描きます。

鳥のつばさの骨格の理解

fig.
▲鳥のつばさは人間の腕と同じ骨格

鳥のつばさは、元は腕であって、それが進化したものがつばさです。(左図)

あなたの腕が鳥のつばさだとして、ちょっとZライトを閉じるように閉じてみてください。鳥のつばさがどんな形でしまわれて、どんな形で広がるか想像できるでしょう?

余談:

ところでどうして腕の「肩~肘」は骨一本なのに、「肘~手首」の骨は二本なんでしょう?

よくはわかりませんが、WEBで調べてみると「手首をねじるため」みたいです。また、足もヒザから下は骨が二本になっています。やはり足首をねじるためなのでしょう。

(正確には、ねじった状態でもしっかり支えるため、、かな?)




つばさは人間の腕と同じだということが分かったら、骨格を元にしてつばさを描くことを考えます。

人間の腕と同じだと思えば、「つばさを大きく広げたところ」、羽ばたきの一コマである「つばさを下げたところ」、「ホバリングするときのつばさの形」など、いろいろ描くことができると思います。


イラスト中の記号: 関節の□:肩、関節の○:ひじ、関節の△:手首 を表す。

fig.
▲メモ程度に書く

この写真 はドラゴンのつばさを描くときに、鳥のつばさはどうだったっけと思ってちょっと書いたものです。


fig.
▲わかるように、出来上がったドラゴンを画像処理で重ねました。

想像上の生物も、骨格から考えることで、本物っぽい つばさを描くことができます。



私は骨格を考えるのが好きでやっているだけで、それがすべてではありません。ゲームソフ トの「ファイナルファンタジー」の印象画っぽい華奢(きゃしゃ)な感じの絵はあまり骨格をあてていない絵に見えますが、それで認められて好まれて使われています。もしもこのイラストレーターの方が骨格を考え始めたら同じような味のある絵は描けなくなってしまう恐れがあります。人によっていろいろな書き方があります。

※骨格のほか、「筋肉」というものもありますが、私は「まぁいいや」と思って勉強してません。


以上、関節で回せば描きやすいということと、鳥のつばさをもとにしてドラゴンのつばさを作ることを説明しました。

この2点の説明は、どちらもイラストの初心の方にはレベルアップのために丁度いい内容ではないかと思います。


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