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Excelでお絵かきしよう

Excelを使ってイラストを描く際に、Excelに設定しておいたほうが良いアイコン2つの設定の仕方について説明します。Excel 作図の操作方法についてもざっと説明します。

必要なもの

Microsoft Excel


▲このページで説明している設定を
行った後に著者が描いたイラスト
(かかった時間:3~5時間)

ウィンドウズキー + R を押して、「ファイル名を指定して実行」の小さな画面を表示させて、excel と入力して OK ボタンを押し、 Excel が起動するならあなたのPCにはExcelがインストールされています。

'excel' が見つかりません。と表示される場合は、インストールされていません。

このページでは Microsoft Excel 2010 を使って説明しています。

2016年7月現在のExcelの最新バージョンは、2016ですが、このページで説明している内容が最新の 2016 でも通用するかはちょっとわかりません。そんなに変わらないとは思いますが…。

それから参考ですが、Excel 2016 の価格は 15,000円 程度です。やや高いですね。このページの説明は、すでに Excel を持っている方向けです。


※他に必要なソフトウェアはありません。

Excelでお絵かきする準備

そのままの状態でもお絵かきは開始できますが、少しExcelの設定を整えたほうが便利に使えます。


下図の赤 い四角と矢印で示した部分にアイコンを2つ追加していきます。

説明のために覚えてほしいのですが、この部分は クイックアクセスツールバー と言います。

(説明が終わったら忘れてしまって構いません)

追加したい アイコンは、以下の2つです。

2つのアイコンを簡単に紹介したのち、追加の方法を説明します。

"図形" アイコン

"図形" アイコンは、クイックアクセスツールバーに登録しておけば、1回クリックするだけで図形のリストを呼び出 せます。

絵を描くときは、たくさん細かい部品を作るので、すばやくこの画面を表示できたほうが良いでしょう。

"オブジェクトの選択" アイコン

"オブジェクトの選択" アイコンは、マウスでドラッグして図をまとめて選択するという操作ができるようになります。

絵を描くときは、多くの細かい部品をまとめて選択したい時があるので、この機能もあったほうが良いでしょ う。


では、アイコンを2つ追加しましょう

Microsoft Excel を起動します。

普通に起動しましょう。

クイックアクセスツールバーの上をどこでも右クリックしてください。

メニューが出たら、クイック アクセス ツール バーのユーザー設定... を選びます。


Excelのオプション 画面が表示されます。

この画面の左のリストでは Excel の機能が網羅されていて、右のリストには クイックアクセスツールバー に 表示したい機能を表示しています。

真ん中の 追加>> ボタンで左で選択したものを右へコピーするといったよくある操作です。


図形 を追加する

コマンドの選択: プルダウンメニューから [挿入] タブ を選びます。



[挿入] タブ のリストから 図形 を選び、追加>> ボタンを押します。

リストの一番下の方にあります。


図形 が追加されました。


オブジェクトの選択 を追加する

上記と同様です。

似た機能に オブジェクトの選択と表示... というものがありますが、別物ですので間違えないでくださ い。

コマンドの選択: プルダウンメニューから すべてのコマンド を選びます。



すべてのコマンド のリストから オブジェクトの選択 を選び、追加>> ボタンを押します。

リストはアイウエオ順に並んでいるので、オブジェクトのオを探せば早いです。


オブジェクトの選択 が追加されました。

OK ボタンを押して画面を閉じてください。


図形 と オブジェクトの選択 が追加された

クイックアクセスツールバーにアイコンが2個追加されました。


以上の設定を戻したい

以上の設定を元に戻したいときは、画面の右側の 図形 と オブジェクトの選択 をそれぞれ選択して、画面中央の <<削除ボタン 押せば戻ります。


それぞれの使い方

図形 アイコン

クリックするとすぐに図形のリストが現れます。

ここで選んで、画面に図形を配置できます。

オブジェクトの選択 アイコン

クリックすると、マウスで範囲を指定する状態になります。

普通にドラッグの操作をして図形を複数選択します。

すると、部分的に選択されます。


以上で作図の準備が整いました。

Excel 作図の操作方法について

Excelでの作図方法を見ていきましょう。一般にドローとかベクターグラフィクスと呼ばれるタイプの作図です。

あんまり時間がないので、簡単な説明になりますが、説明したいと思います。


図形の操作 難しさ(5段階)
1. 正円を作る ■□□□□ かんたん
2. 図形のグループ化 ■□□□□ かんたん
3. 図形と図形の重なりの順序 ■■□□□ ややむずかしい
4. 図形の整列 ■■□□□ ややむずかしい
5. 図形を拡大縮小したとき、
図形の枠線の太さが変わらない問題
■□□□□ かんたん
6. 頂点の編集 ■■■■□ むずかしい

正円を作る かんたん

図形 アイコンをクリックして 円/楕円 をクリックします。


  1. シフトキーを押しながら、(Excelの表のどこからでも)始点をマウスプレスして(マウスボタンを押して)
  2. 終点までドラッグしてマウスボタンを離します。

すると正円ができます。

この方法で目の虹彩や瞳孔、目の輝きを作成します。

同じ方法で、正方形やバランスの良い★を作成したりできます。




図形のグループ化 かんたん

複数の図形を選択して



右クリックして、グループ化を選びます。



すると1つの図形としてグループ化されます。

こうなると、

図形を動かすとき、まとめて動かすことができます。


グループ化を使おうと思う場面:

  • 細かい図形の組み合わせで、ばらけないようにしたいと思ったとき
  • たとえば、目は複数のパーツでできていますが、目の位置を微調整したいとき、目のパーツをグループ化してから位置を微調整します。
  • 両目の高さをまとめて変えたいとき、左右の目をさらにグループ化して、両目というかたまりでまとめて移動します。
  • 顔など全体的に出来上がったとき、その全部をちょっと縮小したいとき、グループ化してから縮小します。グループ化しないで縮小すると、それぞれがその場で縮小されるので意図した縮小になりません。

文字で説明してもわからないと思いますが、だいたいは、便利に作業するために使うためのものです。

図形と図形の重なりの順序 ややむずかしい

中央に前髪を置いて、そのあと両脇の髪の毛を置いたので、

中央の前髪が後ろに隠れています。(黄色の縁取りで示した)



中央の前髪を右クリックして、最前面へ移動 を選びます。



中央の前髪が前に出ました。


前面・背面へ移動、最前面最背面へ移動を使おうと思う場面:

  • 単純に上記の図の説明と同じ理由です。上記の例のほかに、目を先に描いて、後から顔のりんかくを描いたとき顔のりんかくが手前にきて、目がその後ろに隠れてしまいます。そういうときには顔のりんかくを 最背面に移動 します。

注意点:

前面に移動したい図形が、大きな図形に完全に覆われていて、マウスで選択できないことがあります。

そういうときは下記のようにします。

目的の図形が大きな円に完全に覆われています。

この辺かな?と見当をつけて、範囲選択を行います。



すると目的の図形がうまく選択されます。



最前面に移動 を行ってめでたく前に出ました。




図形の整列 ややむずかしい

目を描くために、瞳の虹彩(青部分)と瞳孔(黒部分)を円で描きましたが、並びがずれています。

瞳 よみ: ひとみ
虹彩 よみ: こうさい
瞳孔 よみ: どうこう



整列したい2つの図形を選択してから、リボンの描画ツールの書式 タブの 配置 をクリックし、左右中央揃え を選びます。



左右中央に整列しました。

上下はまだ整列されていません。



では続いて、上下中央揃えを行います。



上下も中央に揃い、2つの円は中央に整列されました。(同心円になった)




余談ですが、続けて…
  • 青い円に対してグラデーションを設定
    青い円を右クリック>図形の書式設定...
    塗りつぶし>塗りつぶし(グラデーション)を選ぶ
    グラデーションの分岐点(鉛筆みたいな形をしたコマ) をクリックして選択する>(その下の)色 プルダウンメニューから色を選び、黒から青へのグラデーションを作る。
  • 目の輝きとして、白い小さな円を追加

すると左のようなきれいな瞳(ひとみ)になります。




図形の整列を使おうと思う場面:

  • りんかくと、両目、鼻、口を一気に中央に揃えたいときなど。

注意点:

大中小の図形を中央揃えしたいと思ったとき、どこを中心にして図形が整列するのでしょうか。

作図中に迷うとわずらわしいので、今のうちに動きを知っておきましょう。下記では左右中央揃えを例に説明しています。上下中央揃えでも同じです。


▲大中小(赤緑青の図形)が間隔をあけて ばらけている。

→左端の赤い図形の左端から、右端の青い図形の右端のあいだの中央(赤線)に各図形が動いて揃います。


▲中くらいの緑の図形が大きい赤い図形の内側にある。

→左端の赤い図形の左端から、右端の青い図形の右端のあいだの中央(赤線)に各図形が動いて揃います。


▲中小(緑と青)の図形が大きい赤い図形の内側にある。

→赤い図形の左端から、赤い図形の右端のあいだの中央(赤線)に各図形が動いて揃います。

※赤い図形は結果的に動きません。(この動かないことが重要で、よく利用します)


つまり、複数の図形を選択して、中央揃えをするときは、複数の図形の左端から右端のあいだの中央に図形が揃うということです。

それが一つの大きな図形の左端から右端であるときは、その図形は動かずにその図形の中央に他の図形がそろうということになります。


では、実際の例でみてみましょう。


▼髪の毛とりんかくはそのままで、目と口と首をりんかくにあわせたい、という例です。

両目のパーツがりんかくから はみ出しています。

これで中央揃えを行うと…



▼髪の毛はそのままで、そのほか全体がちょっとずれてしまいました。

両目のパーツの左端からりんかくの右端の真ん中に移動したからです。


▼結果がおかしいですね。


▼では、両目のパーツをりんかくの内側に入れて、もう一度中央揃えをすると…


▼これこのとおり、揃いました。
すべてをりんかくの内側に入れると、りんかくの左端と右端のあいだの中央に整列するようになるからです。


▼こんな感じできれいになりました。


図形を拡大縮小したとき、図形の枠線の太さが変わらない問題 かんたん

図形の「枠線」は使わないようにしましょう、というお話です。

▼たとえば、本を読んでいる女の子のイラストで、本のページをめくっている右手だけ取り出してみると、枠線を使っていません。
これだと境界線がはっきりしないので、本当は使いたいんですけどね。
(イラストのタッチとして、境界線を使わない、というのはあるけれど)

▼じつは枠線を付けて図の拡大縮小を行うと図は縮小されるのに枠線の太さは変わらない、という不都合があるんです。下図
Excelの図の仕様らしいですが、縮小すると枠線のせいで図がつぶれてしまって、都合が悪いです。

他にも、「文字」についても同様で、図は拡大縮小されても、文字は同じ大きさのままです。
なので、枠線や文字を使う場合は注意しましょう。

▼どうしても枠線が必要な時は、枠線を付けた図の上に枠線を付けない図を重ねてグループ化します。


▼それを拡大縮小すると、少し良くなっているのがわかると思います。

昔のExcel(97~2000)ではこういう問題がなく、枠線も文字も拡大縮小してくれていたんですけどね…

基本的にExcelでイラストを作るときは枠線を使わないようにしましょう。


頂点の編集 むずかしい

けっこう難しいのが頂点の編集です。

難しいけど、これができれば自由な曲線を使ったイラストが描けるので勉強する価値があります。

ExcelだけではなくアドビイラストレーターやShade3Dその他でも共通で使えるテクニックなので、勉強したことが無駄になりにくいです。

図を右クリックすると「頂点の編集」を選ぶことができ、頂点編集モードになります。

グループ化した図形は、その中の個々の図形を選択することで頂点編集ができます。



1. 頂点編集モードへ。

 

2. 頂点編集モード。
頂点が見える。
 

3. 頂点をクリック。
頂点にハンドルがつく。
 

4. ここで頂点を基準にする を
選んでおくのがベスト。
 

5. ハンドルを動かした。
 
 

6. いらない頂点を削除

 

7. 削除後

 

8. 慣れるまで難しい

 

9. これは本を持っている
女の子の
両脇の髪の毛です。

10. こういうかんじで作ります。

 

上記の4番で、「ここで頂点を基準にする を選んでおくのがベスト」と言っていますが、その理由は以下で説明します。

Excelの頂点には3つのモード(設定?)があります。

  • 頂点を中心にスムージングする
  • 頂点で線分を伸ばす
  • 頂点を基準にする


▼以下の図には4つ頂点がありますが、4つすべて「頂点を中心にスムージングする」を選んであります。
このとき左上に位置している頂点(表示していませんが図の左上付近です)を少し動かすと、ちょっと動かしただけでも図が全体的に変化してしまいます。
(※右側の赤い図はもともとの図形を示す。赤い図から著しくずれているのがわかる)




▼4つの頂点すべて「頂点で線分を伸ばす」を選んである場合も同じです。




▼そして、4つの頂点すべて「頂点を基準にする」を選んでいると、上記の問題が起こりません。
全体の形を崩さずに、動かした部分だけ変化します。



頂点編集モードでは基本的には「頂点を基準にする」を選ぶようにしましょう。

説明は以上です。

まだほかにも知っておいたほうが良いテクニックがありますが、基本的なところはこのくらいかなと思います。

もちろんこのExcelの作図という道具を使って、どんなふうに絵を描くのかはあなた次第です。上の説明で瞳を作る方法をみたときにワクワクしたあなたは絵が上手になる素質を持ってますよ。もっと学びたいというエンジンがかかったからです。


いろいろ難しいと思いますが、
がんばってくださいね。

この女の子のイラストの作図過程のExcelファイル

ダウンロード(xlsx形式 1MB)

このファイルで、大判の可愛い女の子を楽しんでください。

あと、だいたいこんなことやって作ってるよっていうのを見てください。

時間があれば、このExcelファイルの各シートについて何をやっているのかを書いたコメントを入れていきたいと思いますが、時間が無いので難しいかもしれません。

たとえば、目のまぶた部分はExcelのプリセット図形の「三日月」を変形させて使っています。


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