Large Display Size Middle Display Size Small Display Size
印刷用 概要 キーワード 著者

誰にでもできる作曲

やってみよう

楽譜の本に作曲の仕方が簡単に載っていたので試してみました。

みなさんにもその手順をご紹介します。

以下の手順で、「だれにでもできるはずの作業」は赤文字で示します。参考にしてください。

ソフトウェアは「Dominoシーケンサー」(フリーウェア)を使っています。(ここ

(ダウンロードして起動したら、ツールメニューからペンを選んだ状態で、クリックで音符配置、ドラッグで音符移動や長さ変更、画面上部の右向き三角ボタンで演奏開始、ダブルクリックで音符削除)

作曲の方法は「早わかり 楽譜の読み方 新堀芸術学院 編」950円税別のP92に載っていました。

その本のページの作曲の内容は本格的なものではなく、楽譜の説明の最後にホンのチョイ的に簡単に説明したような内容です。

※下記スクリーンショット中の赤い音符はその手順で変更した音符です。私が画像ソフトで赤く塗りました。Dominoシーケンサーには赤く表示する機能はありません。

fig.
▲本当に適当に音符を置いた

手順 1

4小節に、適当に音符を置く。

(1小節に2つずつ。4小節目は1個だけ)


だれもが作りそうなヘンテコなメロディ。



fig.
▲両端をドにした

手順 2

両端をドにする。

高いほうのドでも、低いほうのドでもどっちでもいいでしょう。


すこしまとまったかんじ。



fig.
▲最後のドの手前の音符をレかシにした

手順 3

右端のドの1個前の音は(右端のドに一番近い高さの)レかシにする。


さらにまとまったかんじ。



fig.
▲コードを構成する音符を置いた

手順 4

各小節で、下記のコードを元にして、空いているところに音符(コードの構成音)を適当に配置するが、まずはコードの音符をそのまま入力する。
    
    1小節目 C   コードの構成音: ド, ミ, ソ
    2小節目 F   コードの構成音: ファ, ラ, ド
    3小節目 G7 コードの構成音: ソ, シ, レ, ファ
    4小節目 C   コードの構成音: ド, ミ, ソ

(このC→F→G7→Cというコードの流れは本に載ってたものです。こういうのは「決まりきっている」、「ヒット曲でよく見かける」とか他の本で書かれていました)


伴奏がついてゴージャスになりましたが伴奏のための音符じゃないです。次の手順でこの音符を再配置します。



fig.
▲その音符を空いている場所へ移動した
そのうち、余ったいらない音符は削除した。

手順 5

入力した音符をその小節内の空いている部分に適当に再配置する。

たとえばCだったら、ドミソですが、ドレミファソラシは鍵盤上の音の低いほうから高いほうまで何度か繰り返され、ドミソはたくさんありますよね? 私もあまり知りませんが、Cのドミソだったらどの高さのドミソでも良いみたいです。(まちがってたらスミマセン)

とにかく、その小節をCにしていて(Cでいこう、とあなたが決めていて)、Cの構成音がドミソであれば、どの高さの(どのオクターブの)ドミソでも良いので配置します。

どう配置すれば美しいメロディになるのか?ということは考えていません。空いているところはどこか?ということしか考えていません。

でもちょっと直したほうが…と思ったら、その構成音だけを使って直します。

それから、4小節目は変だったので、やはり音符は1個にしました。


少し複雑なメロディに。

でも末尾がすこしおかしいです。



fig.
▲最後のドの手前の音符とさらに左の音符を交換した

手順 5の訂正

手順 5 で、音符を配置して、手順 3 の

「右端のドの1個前の音はレかシにする」

というルールを崩してしまったので、手順 3 の通りになるように訂正します。


末尾がまとまった?

本に書かれていた手順は以上です。



fig.
▲伴奏を入れてみた。

手順 6

手順 6, 7 は私なりの修正です。

先の手順で、伴奏が良かったですよね?だからもう一度

伴奏をそのまま入れました。(下記の音符を入力)

1小節目 C   ドミソ
   2小節目 F   ファラド
   3小節目 G7  ソシレファ
   4小節目 C   ドミソ


伴奏を入れるとよくなる。



fig.
▲伴奏を引き延ばしてみた。

手順 7

入れた伴奏を長い音符にしました。

それっぽい音楽ができました。





すべての手順で何も難しいことはしていないので、このような作曲は誰にでもできるってことです。

ただ以上の手順が世の中で出回っていないというのは不思議と言えば不思議ですね。

「毎年夏休みはフランスへ出かけてるんだ。この前もちょっと行ってきたよ」と言うと、場は緊張します。

(ちびまるこみたいに)

みんなは東京、長野、茨城、鳥取、千葉や青森など、またはどこも行かないとかなのにフランス?

同じように「ちょっと作曲した」と言うと、やっぱり場は緊張します。

みんな、毎日テレビ見るかゲームするか日曜大工したり料理するくらいなのに、作曲したの?その手の人?

それらが日常からかけ離れた、ちょっと高尚な事柄であるため優劣により緊張が走ります。

みんなはフランスへは行けないし、作曲は誰にでもできるものじゃないというのが常識です。

でもこうやってできるんですから、その常識は何かおかしいです。

3DCGも h = x * ( s / z )、v = y * ( s / z ) で誰にでも計算できるんですから、何かおかしいですよ。

※ただし、フランスへは簡単には行けません。(下図)


同じ手順で別の曲を作ってみました。

fig.
▲手順5まで行った状態

まず、手順の通り、手順5まで行ったところです。


前後をドにして最後のドの手前をレかシにして、かろうじてまとまってるかんじ。



fig.
▲コードなしだと大変な修正になるけど、コードがあるので、修正しやすいです。

しかし、そのままだとやっぱりおかしいので、自分なりに修正を加えました。

たくさん修正していますが、その小節のコードの音符(構成音)になるようにする(たとえばその小節がCなら、修正はドミソの中から選ぶ)ので、そんなに難しくはないです。(図中に示しました)

綺麗な流れになるように、音符がだんだん上がっていくようにしました。この辺はその人の自由でしょう。(図中のオレンジ色の矢印で示したような音符の流れ)



fig.
▲伴奏を付けました。

さらに、伴奏を加えました。


ところで世に出回っている「自動作曲ソフト」が何をやっているかは、以上のことから想像がつきそうですよね。

でも自分はこういう大人しい曲じゃなくて、ゲーム音楽のようなもっとハードロックみたいにイケてる曲がいいんだよなぁ…。

この4小節は8秒ですが、よくあるゲーム音楽はだいたい1~1分30秒(60秒~90秒)くらいです。

つまり、今回の7~11倍の量を作曲しないといけないわけです。4小節で終わらない曲ってどうやって作るんでしょうね…。


重要なのは、ここで紹介した作曲以上の曲を作ることができるのかどうかということです。

ここで紹介した方法だけで「自分も作曲ができる」と思わないように気を付けてください。


さらに運命というものがあります。

簡単に作曲できる方法があったとしても、その道に進めるかどうか、またはなっとくのいく曲を作る未来があるかどうかは、別の話になっていると思います。理屈ではできる、といっても、実際はどうかわかりません。

芸術の女神がほほ笑むかどうかは別になっている気がします。


あと友達の間で、「自分は作曲した」と言わないほうが良いでしょう。

「フランスへ気軽に出かける」とか「作曲する」というのは、毎日ステーキを食べたり、足の爪を誰かに切らせるとか、シャネル以外は財布だと思っていないとか、「私はあんたたちとは違うのよ」的な、そういう他の人とは違う人になってしまい、簡単に言うと仲間外れにされる危険性があるので、注意してください。「能ある鷹は爪を隠す」と言うし、池上彰さんも「日本は妬みの社会である」とおっしゃっている(※1)ので、妬まれないようにしてください。または最初に「簡単に作る方法があるんだよ」と言いましょう。いきなり自分が作曲したとは言わないようにしましょう。

※1 PHPビジネス新書 028 「伝える力 池上彰」(800円税別)の第3章の24.(5)節「成功して好かれる人、嫌われる人」 P79付近


もう1つ大事なことがありまして…

こういった簡単な方法というのは「先人たちの技術の結晶」です。それを忘れないでおきましょう。

何かに成功したら要注意です。「本当に成功したのか、実は失敗してるんじゃないか(自分でそう思っているだけで、いざ人に見てもらうとダメだったり)」、「自分だけの力なのか、本当は誰かの支えがあってできたんじゃないか」のように考える必要があります。そういうのが「謙虚」というものではないかと思います。できたけど、本当にできたかどうか疑う、というのは謙虚ではない人にはできない思考です。

謙虚さが足らないと思って悩んでいる人は参考にしてください。私もその辺で悩んでいて最近になってこのように考えている、というものです。

謙虚のリンク先の国語辞典で書かれているように、「素直に相手の意見を聞く」というのは、あなたが「自分は成功した。間違いはどこにもない。やった」と思っているときに人から「ココ違うでしょ」と言われるとあなたは「聞きたくない」と思うでしょう。人の意見は聞けない、つまり謙虚さがないということです。逆に「一応できたけどほんとに大丈夫かな?どこか間違っていないだろうか?」と思っていれば「ココ違うね」と言われたときに、それは聞きたかったことなので素直に聞けるでしょう。

もうちょっと掘り下げると、「一応できたけどほんとに大丈夫かな?どこか間違っていないだろうか?」とあたりまえで考えている人は、たぶん人のためにそれをやろうとしている人です。誰かのためにやろうとしているのに不備があると困るからです。根本的に人の中にいて人のために自分が力になろうとしている人は、謙虚になろうとしなくても元から謙虚です。

私もよく分かっていないのでよくわからない文章だと思いますがこの辺にしておきます。


それから、上記で説明した「コードを元にした作曲」を実際にやっている様子がハリウッド映画の「スクール・オブ・ロック」で見られます。Yahoo映画のレビューで★4.5の映画なので楽しみながら参考にもなります。

人生の半分、ロックをやってこなかったことを後悔するような映画です。

https://itunes.apple.com/jp/movie/スクール-オブ-ロック-字幕版/id1165730293


2017/7/1 追記

「誰にでもできる作曲」ということで、自分で作成したページながらちょっと不安を感じます。

本当に作曲できるんか…??

そういうわけでもう一度、このページに書かれた手順で作曲してみます…。

fig.
▲でたらめに音符を配置

1 4小節に、適当に音符を置く。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

でたらめなメロディ。



fig.
▲両端の音符をドにした

2 両端をドにする。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

でたらめなメロディ。。




fig.
▲右端のドの一個手前の音符を調整

3 右端のドの1個前の音は(右端のドに一番近い高さの)レかシにする。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

前の手順と比べると、よくなったかも。



fig.
▲コードの構成音符を伴奏みたいにセット

4 各小節で、コードの音符をそのまま入力する。

コードはCFG7Cという、世にすでに出ている「お決まりコード」です。ネットでこのお決まりコードを探すといろいろ出てきます。

ちなみにちょっと似ているC-G7-Cというのは音楽の時間の、「起立-礼-着席」のあのピアノの音です。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

ひどい。。最近のホラー映画みたいだ。



fig.
▲低すぎたので高くした

4-2 入力した音符が低すぎてひどいので調整

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

まだひどい。。



fig.
▲さらに高くした

4-3 まだ低すぎるので調整

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

このくらいかな?



fig.
▲その各音符を右へずらし、音のない部分へ適当に入れた(本の指示での完成)

5 入力した音符をその小節内の空いている部分に適当に再配置する。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

↑変なメロディ。でも手順1から比べるといいかもしれない。

↓手順1(再掲載)

本に載っていた手順はここまで。

…手順1の時点で適当すぎる音符じゃなくて、素人でもある程度綺麗なメロディにしようと努力した状態で、それでこの一連の手順を踏むと、きっといい曲になる…、という位置づけじゃないかな、本に載っていた作曲手順というのは。



fig.
▲伴奏の取り付け

6 伴奏を入れる。

伴奏を入れたほか、全体を高い音程にして、最後の音符の前の変な間を消した。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

変なメロディを、伴奏がかき消してくれるかのような。



fig.
▲伴奏を長くした

7 伴奏を長くする。

左の画像リンクをクリックすると画像を拡大します。

美しいメロディではないけど、まとまってはいる。

例えばRPGで宝物を手に入れたときの音楽とかで使えるんじゃないかな。もうちょっと綺麗にして。

こんなふうに憧れの自前作曲の道が開かれるわけです。



というわけで、この本の作曲の方法というのは、やはり有効なんじゃないかなと思いました。

これをとっかかりとして、もうちょっと自分なりに調整を加えることができれば、いい作曲ができるようになるんじゃないかなと思いました。

小中高校生でもできるんじゃないかな?

ページ制作 homepage6047


ページの上端へ (もくじ開く)